新しく購入した光造形3Dプリンター(ELEGOO MARS PRO)の印刷で造形物がプレートから脱落する時の対処法です。
初期層の露光時間を長くする
造形物を保持するプレートに付く樹脂が弱いと考えられるので、初期段階の露光時間を長くします。
CHITUBOXでスライスデータを作成する際に、設定画面で編集を行います。
1. CHITUBOXを起動して[設定]をクリックします。
2. 表示された[設定]画面の利用するプリンターを選択して[印刷|初期層の露光時間]を編集します。
ELEGOO MARS PROのプリセット値は45秒なので、50~60秒くらいに変更します。(あまり長くても、樹脂の硬化時間には上限があるので効果が無いので注意してください)
3. スライスデータを作成して印刷を行います。
この変更でプレートに付着させるための層の硬化が進み、しっかりと貼りつくため印刷途中で脱落することが減ります。
プレートの上昇速度を下げる
印刷時にプレートが上昇する勢いで剥がれてしまう可能性もあるので、プレートの上昇速度を落とすことで造形物の脱落を防止することができます。(印刷時間が長くなるので注意してください)
1. CHITUBOXを起動して[設定]をクリックします。
2. 表示された[設定]画面の利用するプリンターを選択して[印刷|上昇速度]を編集します。
ELEGOO MARS PROのプリセット値は100mm/minなので、50~60mm/minくらいに変更します。(あまり短くても、印刷時間を長くさせるだけなので注意してください)
Z軸の調整を緩めにする
マニュアルでは、軸調整で間に挟んだ用紙を力を入れて引き抜くことができるくらいになっていますが、少し緩め(0.1~0.2ミリくらい上昇)に設定することで、脱落を防止することができました。
Z軸の調整については別記事で紹介しているで、ご覧ください。
まとめ
結局サンプルを出力するのに3回(1回で2本取りのサンプル)中で2回もプレートから造形物が脱落してしまいましたが、露光時間や上昇時間を変更してなんとか無事にサンプルを出力することができました。
取り付け場所や、レジンタンク、造形物の形状によって脱落する要因も違ってくるので、なんどかトライアンドエラーで出力する条件を見つけることになります。
ELEGOO MARS PRO でプレートから造形物が脱落してしまう人の参考になれば幸いです。
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