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Premiere Pro の[シーケンス設定]で縦横比が正しく設定できない場合の対処法

出力時に動画の縦横比が[シーケンス設定]で設定できない場合の確認点と対処法を備忘録的に投稿します。

[ピクセル縦横比]で調整

シーケンス設定の[フレームサイズ]で指定したサイズで動画が保存されない場合には[ピクセル縦横比]が正しく設定されていない可能性があります。

[ピクセル縦横比]とは動画を構成する最小単位[ピクセル]の大きさ(一般的には正方形)を変更する設定項目です。

[ピクセル縦横比]を変更するには、具体的には次の手順で行います。

1.[シーケンス|シーケンス設定]を選択します。

2. 表示された[シーケンス設定]画面の[ビデオ|ピクセル縦横比]の一覧を確認します。

3. [ビデオ|フレームサイズ]の右側に表示される比率表示などを参考にして[ピクセル縦横比]を変更します。

ピクセル縦横比

Adobeの公式ページにある[ピクセル縦横比]には次のような解説があります。

ピクセル縦横比は、フレーム内の 1 ピクセルの幅と高さの比率を示したものです。フレームを構成するピクセルには、ピクセル縦横比(PAR:Pixel Aspect Ratio)が設定されています。フレームを構成するピクセル数はビデオシステムによって異なるので、様々なピクセル縦横比があります。

ピクセル縦横比使用する状況
正方形ピクセル1.0フッテージのフレームサイズが 640 × 480 または 648 × 486 である場合、1,920 × 1,080 HD(HDV や DVCPRO HD を除く)である場合、1,280 × 720 HD または HDV である場合、または非正方形ピクセルをサポートしていないアプリケーションから書き出された場合。この設定は、フィルムから転送されたフッテージや、カスタマイズしたプロジェクトに適している場合もあります。
D1/DV NTSC0.91フッテージのフレームサイズが 720 × 486 または 720 × 480 で、フレーム縦横比を 4:3 にする場合。この設定は、3D アニメーションアプリケーションなど、非正方形ピクセルで動作するアプリケーションから書き出したフッテージの場合にも適しています。
D1/DV NTSC ワイドスクリーン1.21フッテージのフレームサイズが 720 × 486 または 720 × 480 で、フレーム縦横比を 16:9 にする場合。
D1/DV PAL1.09フッテージのフレームサイズが 720 × 576 で、フレーム縦横比を 4:3 にする場合。
D1/DV PAL ワイドスクリーン1.46フッテージのフレームサイズが 720 × 576 で、フレーム縦横比を 16:9 にする場合。
アナモルフィック 2:12.0フッテージがアナモルフィックレンズを使用して撮影された場合や、または 2:1 の縦横比のフィルムフレームからアナモルフィック転送された場合。
HDV 1080/DVCPRO HD 720、HD アナモルフィック 10801.33フッテージのフレームサイズが 1,440 × 1,080 または 960 × 720 で、フレーム縦横比を 16:9 にする場合。
DVCPRO HD 10801.5フッテージのフレームサイズが 1,280 × 1,080 で、フレーム縦横比を 16:9 にする場合。

要するに動画を構成する最小単位であるピクセルが正方形以外の動画もあるという話。

つまり、編集前のソースになった動画のピクセル縦横比が正方形でない場合には出力時に意図しない縦横比で動画が作成されます。

例えば[ピクセル縦横比]が[アナモルフィック 2:1](ピクセルが縦に2倍の長方形)の場合には[フレームサイズ]を縦横同じにしても、縦長の動画が出力されるという結果になります。

まとめ

今回は、Premiere Proの[シーケンス設定]にある[フレームサイズ]と[ピクセル縦横比]の関係について紹介しました。

動画に使ったファイルの[ピクセル縦横比]によっては[フレームサイズ]を変更した際に意図しない縦横比で保存されてしまう可能性があります。

その際には[ピクセル縦横比]を変更することで対処が可能です。

Premiere Proで[フレームサイズ]を変更した際に意図しない縦横比で動画が出力されてしまう人の参考になれば幸いです。

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最後までご覧いただき、ありがとうございます。

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