Lancersに登録して、いくつか仕事をしてみた感想を書いてみたいと思います。
クラウドソーシング
平たく言うと、「仕事を依頼したい」要望と「お金が欲しい」要望をマッチングさせる商売です。若干言葉が乱暴ですが、あしからずご容赦いただきたい。
日本には、「CrowdWorks」と「Lancers」という大きなサービスがあり、どちらもトップページに「日本最大級のクラウドソーシング」って謳っています。いずれのサービスも仕事を依頼したい発注側と、仕事を請けたい受注側があり、発注側はサイト上に、仕事の内容と報酬額が公開します。受注側は、自己のスキルや納期などに応じて作業または提案をしていき、その成果に対して報酬が得られるという仕組みです。
報酬は、クラウドソーシング業者に手数料を引かれて受注側に支払われますが、その反面エクスロー(仮入金)として報酬を預かってもらうため「成果を送信したけれど報酬が支払われない」とか、「報酬を支払い後に意図と違う納品だった」などのトラブルを防止する策が講じられています。
実は、数年前に一度興味を持った事があり、その時期にアカウントだけ取得していて、そのまま放置状態でした。
タスクとプロジェクト
大きく分けてクラウドソーシングの仕事は、作業系のタスクと、提案系のプロジェクトの2種類に分けられます。
作業系の仕事(タスク)
例えば、
- 「あるキーワードについて、ウェブから情報を取得してくる」
- 「○○について200文字以上で文章を作成する」
- 「△△についてのアンケートに答える」
と言った内容の仕事で、数分~1時間程度で終了するような、チョッと時間が出来た時に出来る仕事です。報酬は、ものすごく低くて数円から100円になります。(実際100円の仕事は稀有です。大抵は5~10円)
提案系の仕事(プロジェクト)
例えば、
- 「○○をイメージしたWordpressサイトの構築」
- 「サービス名△△に関するロゴイメージの制作」
- 「スマートフォン用アプリの開発」
など、多岐にわたりますがエンジニアリング系の依頼が豊富にあります。報酬もタスク系とは桁違いで、数万円から数十万円があります。
最初はやっぱり作業系で肩慣らし
提案系(プロジェクト)は、依頼者に対して提案文を書くところから始まります。実際、入力フォームを前にして、何を書けば良いのか分からなります。(私もそうでした)絶対そんなことはあり得ませんが、万一受注してしまったらどうしようと不安にもなります。
最初は、気軽にクラウドソーシングが体験できる作業系(タスク)で肩慣らしをオススメします。
依頼文を読んで、自分でも出来そうなタスクを探します。ひたすら画面をスクロールして、依頼文と報酬額を読みながら仕事を探します。クラウドソーシングの場合、最初は誰でもこのステップを踏む事になると思います。
そんなに世の中甘くない現実
作業系(タスク)で多いのは、与えられた「キーワード」をYahooなどの検索エンジンで検索して、指定された順位のURLを報告するという仕事です。10~30のキーワードについて同じ作業を繰り返して、報酬は5円(支払い時には4円)くらいが相場です。
作業時間にして約2~5分くらいの仕事ですが、3分で終了したとして時給換算すると80円です。アルバイトの時給にも届かないようなレベルです。
次に目に付くのが、テーマに対して、100~500文字程度の文章を考えて入力する仕事です。例えば、「副業について、あなたの考えていることを300文字以上で書いてください」のような仕事があります。
キーワード検索の仕事より、多少単価が上がりますが、報酬は10~100円くらいが相場です。
いきなり「稼ぐぞ!」とクラウドソーシングの世界に飛び込んで来た場合には、辛い現実を見ることになります。時給100円と仮定しても、8時間仕事をして30日でも受け取れる報酬は24,000円です。おそらくタスクだけでは副業はおろか専業でも生活していく事はできないレベルの報酬です。
報酬には確実に繋がる
とはいえ、単価が安い代わりに、作業系の場合には承認率(入力した成果が報酬になる)が高いので、余程のことが無い限り成果が報酬になります。(少ないですが)
私の実績の場合、約100件作業をして1件だけ承認されませんでした。
慣れてくれば、タブレットやスマホでも作業ができるようになるので外出時の空き時間や、他の作業の手待ち時間などを利用して作業ができます。
中には、○○については100個の文章を考えて報酬は1080円と言った高単価なタスクも出現することもあるので、馬鹿にしないで継続することをオススメします。
私の場合、8月30日~10月11日(43日間)で4,464円の報酬でした。やっぱ1日100円程度の実績です。
システム利用料も持っていかれます
報酬には20%の利用料が持っていかれれるので、実質は4,464円の実績でも手取りは約3,500円になります。さらに出金時に振込手数料が必要になるので、手取りはもっと少なくなります。
まとめ
作業系のクラウドソーシングのみで生計を立てるのは無理です。現実的では有りません。特に単価数円の仕事をどれだけ重ねても、有限な時間内で得られる報酬は知れています。
文章を書くのが苦手な方は、さらに報酬を得る案件が限られてきます。今回の得た報酬のほとんどは、一定の文字数以上の文章で得た形になります。少なくとも文章を作るスキルを磨いてからクラウドソーシングに挑戦しないと、苦い思い出にしかならないと思います。
次回は、提案系(プロジェクト)に挑戦した結果を書きたいと思います。
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最後までご覧いただき、ありがとうございました。