「Creators Update Fall」と呼ばれる、Windows10の最新版をインストールしてみました。入力インタフェイスなど、見た目の変更も沢山ありますが、個人的に一番気になったのは「共有」メニューの変更でした。
随分古くになった「共有」メニュー
Windows95の時代に、「プロパティ」というメニューと一緒に一気に市民権を得たメニューだと思います。当時は、オペレーティングシステムが標準でネットワーク機能を搭載するようになった時代で、ネットワークは後からソフトウェアを追加して実現する時代でした。
「共有」メニューはまさに、ローカル上の画像や文書ファイルをコピーや移動することなく、ネットワーク上の相手に見せられる画期的な機能でした。
SNSにもシェアはある
時代は変わり、TwitterやFacebookなどSNS上でも「共有(シェア)」という言葉は別の意味で市民権を得ています。
言われてみれば、Windows上で「共有」というメニューが表示された場合に、古参のユーザーであればファイルやフォルダを共有する機能だと推定できますが、これからWindowsを初めて使うユーザーであれば、当然、InstagramやGoogle+、ブログなどSNSに投稿することを推定すると思います。
マイクロソフトさんも苦慮したと思いますが、今回のアップデート以降は
[共有]→[アクセスを許可する]
にメニューの名前が変わります。
それ以降の画面も、今はまだ[共有]の名残がありますが、この辺りも時間とともに絶滅していくと思います。[共有]ボタンさん、いままでお疲れ様でした。
新しい「共有」メニューは
新しくなった「共有」メニューを選択すると、現在の予想通りのことが起きます。古参ユーザの私達にとっては、違和感が無くなるのに時間がかかると思いますが…
Windows10では、今の段階で、タイルアプリのリストが表示されます。「OneDrive」であったり、「Skype」であったり、「メール」であったり、とにかくファイルを共有(保存)するアプリの一覧が表示されます。
まとめ
「共有」メニューはSNSの投稿をシェアする操作と同じ感覚に生まれ変わりました。おそらく、これからWindowsを体験するユーザーにも受けいれらると思います。
一部の古参ユーザーは何度が選択を間違えて違和感を覚えると思いますが、古参ユーザーは、その程度の違和感は直ぐに乗り越えます。
ただし、今までに何千回と使ってきた「このファイルを共有する」という言葉を、「このファイルをアクセス許可する」に変換するのは、かなりの時間を要すると思います。
今後、Windowsを知らない世代に「このファイルを共有しておいて」と指示したら、Twitterに投稿されてしまったと言った笑い話が絶対に起きないという保証もありません。
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