single.php

Google Analytics ユーザーデータとイベントデータの保持はどうすれば良い?

Google Analytics使ってますか?管理画面に表示されている「先日導入された新しいデータ保持の設定により、2018 年 5 月 25 日からのデータが影響を受ける可能性があります」のネタです。

GDPR施行開始に向けて

欧州連合(EU)では、個人情報(データ)の保護という基本的人権の確保を目的とした「一般データ保護規則」(GDPR)の適用が2018年5月25日に開始される。加盟各国において、既存の個人データ保護法に代わり、EU規制であるGDPRが適用されることになるが、GDPRでは各国法で規定しなければならない項目や、規定できる項目があるため、国内法の整備も進められている。その進捗(しんちょく)状況は国によって異なり、ドイツやオーストリアでは2017年7月に国内法を官報公示した一方、英国、フランス、スペインなどでは国会審議中、いまだ草案作成中の国もある。各国法で定める項目の中には、データ保護責任者(DPO)の設置要件など、欧州に拠点を構えビジネスを行う日本企業に関係するものも含まれる。

EU加盟各国で整備が進む個人データ保護法 ‐GDPR施行開始に向けて‐
引用元:日本貿易振興機構(ジェトロ)

要するに個人情報の保護という観点から、EUで「一般データ保護規則」とルールが適用に向けてGoogle Analyticsで取得されている情報も整備される一環です。

Analytics管理画面に戻る

管理画面の話に戻ります。少し前から表示されるようになりました。

先日導入された新しいデータ保持の設定により、2018 年 5 月 25 日からのデータが影響を受ける可能性があります。このメッセージを閉じるには、[管理] > [プロパティ] > [トラッキング情報] でプロパティのデータ保持の設定をご確認のうえ、[保存] をクリックしてください。

詳細を見ると、何かデータの保持日数にルールが追加され2018年5月25日から適用されるという話。

何に影響があるかというと、アナリティクスの画面で「ユーザーエクスプローラー」という機能があります。Analyticsは、クライアントIDという識別子を使って、サイトに訪れている閲覧者を管理しています。

このクライアントIDの保持期間が新しく追加され、設定された保持期間を経過した場合クライアントIDの情報は削除され、新しく保持されるという変更になりました。

つまり先ほどの個人情報保護の観点から、サイトに訪れた閲覧者の情報削除ができる仕様変更ということで、EUの施行時期に合わせて2018年5月25日から適用という運びのようです。

保持期間の変更方法

今回の仕様変更で、何もしなければ「26か月」でユーザデータとイベントデータがリセット(削除)されるので、「ユーザーエクスプローラー」上で同じクライアントIDでも別人として扱われるようになっています。

そもそも、この機能を使っていない場合には変更する必要がありません。使っている場合には、永久に保持するか、設定を変更して保持期間を調整する必要があります。

保持期間の変更方法はこんな感じです。

  1. Google Analyticsに管理者でログインします。(設定を変更する必要があるので、プロパティの編集権限が必要です)
  2. [管理|プロパティ|トラッキング情報]の順にメニューを操作して、[データ保持]メニューを選択します。
  3. [ユーザーデータとイベントデータの保持]画面が表示されます。
  4. [ユーザーデータとイベントデータの保持]リストから保持する期間を選択します。[自動的に期限切れにならない]を選択すると、永久に保持されるようになります。
  5. [新しいアクティビティをリセット]を[オフ]または[オン]に切り替えます。

この操作で保持期間の設定が変更されます。

「新しいアクティビティをリセット」とは

[ユーザーデータとイベントデータの保持]画面にある「新しいアクティビティをリセット」と言う項目があります。これは、次のようになっているようです。

・オンの場合:最初の訪問から、保持期間を経過するとクライアントIDがリセットされ、別のユーザーとして認識される。

・オフの場合:最初の訪問から、新しい訪問が発生するたびに保持期間が延長される。

オフの場合には同じクライアントIDの訪問者が保持期間内に再訪問された場合には保持期間が延長され、同じユーザーとして識別される。

→毎日訪問してくるユーザーであれば、永久に同一人物として取り扱われる

オンの場合には保持期間経過すると無条件で別ユーザーとして扱われることになります。

→毎日訪問してくるユーザーでも、保持期間が経過したら別ユーザーとして取り扱われる

という形で「ユーザーエクスプローラー」に値が表示されます。

「ユーザーデータとイベントデータの保持期間」にしろ「新しいアクティビティをリセット」にしてもアナリティクス(ユーザーエクスプローラー)の使い方によって正解が変わってきます。

以前の状態を保持したい場合には、

[ユーザーデータとイベントデータの保持期間]:自動的に期限切れにならない
[新しいアクティビティをリセット]:オフ

に変更して、様子をみるという選択肢もあります。

「ユーザーエクスプローラー」を使わなければ、当面既定値(放置)のままでも良いですが2018 年 5 月 25 日前後で、見え方が変わってしまうので、注意が必要です。

スポンサーリンク

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です