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日本の標準世帯は5%に満たないらしい(それで標準世帯と呼べるのか?)

大和総研のレポートに面白い記事が掲載されていました。標準世帯って言葉は昭和47年に出来上がったようですが、今では標準になっていないようです。

4人家族シングルカムで標準家族?

総世帯数の5%にも満たない「標準世帯」

この記事、かなり興味深く昭和40年代に、4人家族(夫婦と子供2人)というのが「標準世帯」として定義されたらしく、有業者数(つまり、収入を得ている人)は1人という組み合わせが、日本の世帯の代表とされていた。

1974年(昭和47年)日本の主な世帯構成

1位 4人世帯・有業者1人 14.56%
2位 3人世帯・有業者1人 10.95%
3位 1人世帯・有業者1人 9.42%

それが、昭和が終了する直前の昭和63年(1988年)には2位となり、1位となるのは、有業者1人の世帯

1988年(昭和63年)日本の主な世帯構成

1位 1人世帯・有業者1人 15.78%
2位 4人世帯・有業者1人 9.67%
3位 2人世帯・有業者1人 9.00%

少子化と、夫婦ではない世帯が増えているということでしょう

これが、2017年(平成29年)になると

2017年(平成29年)日本の主な世帯構成

1位 1人世帯・無業 16.95%
2位 1人世帯・有業者1人 15.65%
3位 2人世帯・無業 13.67%
9位 4人世帯・有業者1人 4.60%

かなり衝撃的な数字です。標準世帯が5%も驚きですが、上位3にランキングしている世帯構成は、無業の世帯が合計で約30%(1人世帯・無業:16.95% + 2人世帯・無業:13.67%)

ヤバいですよね。3割の世帯が無業です。一体、どうなっているのでしょうか?

少数化される家族

年齢の要素がないので、あくまで勝手な予想ですが、

3位の「2人世帯・無業」はいわゆる、定年後の世帯

2位の「1人世帯・有業者1人」は独身世帯か単身赴任

1位の「1人世帯・無業」は、どちらかが先に逝かれた世帯

って考えると、世相が見えてきます。しかも、上位3つを足すと、46.27%となり、全体の約半数です。

これって悲しいですが、家族の単位が、これ以上減らせないところまで来てしまってます。しかも、有業者を抱える家族は少数派で、無業の家族が上位に来る国って、結構危険な感じを受けます。

まとめ

今では5%に満たない家族を標準家族として定義する調査方法自体に変な感じを受けますが、無業の世帯が合計で約30%を占めているデータを突き付けられると、日本の未来が気になってしまいます。

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