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3Dプリンター ミニ四駆グリスでメンテナンス

光造形 3Dプリンター「ELEGOO MARS PRO」のプレートを上下させるスピンドル部分のグリスが硬くなってスリップするようになったので、ミニ四駆のフッ素樹脂入りのグリスでメンテナンスをしてみました。

光造形 3Dプリンター ELEGOO MARS PRO

フィラメントのPLA樹脂などを利用する3Dプリンターが有名ですが、ELEGOO MARS PROは紫外線硬化するレジンを使って、造形物を印刷するプリンターです。PLA樹脂を使うプリンターよりも細かな造形ができるので、どのくらいの再現ができるのか、練習材料にガンダム ORIGINで登場する「艦隊指揮艦ドズル専用 ムサイ改型ワルキューレ」を製作していきます。

グリスは消耗品

当たり前ですが、造形物を支えるプレートを上下させるためのスピンドルに塗布されているグリスは、使えば使うほど金属同士が擦れて生まれた金属粉が混ざって滑りが悪くなります。

冬場は室温も下がるのでグリスの流動性も悪くなるので、プレートの上下動させる潤滑性が悪くなります。

永久に使えるものではないので、定期的にグリスを交換した方が3Dプリンターを長持ちさせます。

まずは1年使ったグリス。まだ流動性はありますが、随分黒くなってきています。

プレートの上側を見ると良く分かりますが、黒い部分の上側の少し黄身が勝った部分がグリスの元の色で一番上がグリス無しの色です。

これを見ると、かなり汚れているのが分かります。

まずはティッシュペーパーでグリスを拭き取っていきます。

一度ではグリスをすべて拭き取れないので、プレートの部分は後廻しにします。

プレートよりした部分の古いグリスを除去終了。

フッ素樹脂配合グリス

今回、塗布したのがミニ四駆用に市販されている「タミヤ グレードアップ No.383 GP.383 Fグリス (フッ素樹脂配合) 15383」。

3グラムと少量タイプのグリスですが、3Dプリンターのスピンドルに塗布するには十分な量になっています。

グリスの色は汚れたら分かりやすい白色。冬場の室温(約15℃)で開封してみましたが、結構柔らかい印象です。

古いグリスを除去した部分に、新しいグリスを塗っていきます。

綿棒で塗り伸ばしてグリスの塗布完了。

手動でプレートを動作させて同様に残った部分の古いグリスを拭き取って、新しいグリスを塗っていきます。

左が古いグリスの状態、右が新しく塗り替えたグリス。見た目からキレイになりました。

3Dプリンターの造形物。写真の下部分でスリップして造形がブレていた造形物(左側)が、新しくグリスを塗布することで、一気に改善させることができました(右側)。

まとめ

今回は、3Dプリントのグリスを塗り替えました。

造形物を支えるプレートを上下させるスピンドルに塗布しているグリスは、鉄粉などで汚れてくるので適当な時期に交換するなどのメンテナンスが必要になります。

今回はミニ四駆用に市販されているフッ素樹脂入りのグリスを使ってみましたが、日本は冬場には室温が下がってグリスが硬くなるので、低温でも潤滑性が落ちないグリスを使うと、造形時にプレートがスリップするリスクを減らすことができるので、おススメです。

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