Visual Studioでデバッグを開始すると[出力]画面に “.dll’ が読み込まれました。シンボルの読み込みをスキップしました。モジュールは最適化されていて、デバッグ オプションの[マイ コードのみ] 設定が有効になっています。” が表示される場合の対処法を備忘録的に投稿します。
シンボルの読み込み
出力画面に表示される[シンボル]とは、[デバッグシンボル]とも呼ばれていて、Visual Studioのデバッガーがコードを追跡するためのネタファイルです。
中身は、デバッグ時にコードの進行などを追跡するための行番号などが管理されていてデバッグ時にブレイクポイントで一時停止したり、ステップ実行ができるのは[シンボル]が可能にしています。
通常は、コンパイルやビルド時に、シンボルファイルが更新されて読み込まれますが、今回表示された[.dll’ が読み込まれました。シンボルの読み込みをスキップしました。]が表示される主な原因は、デバッグ オプションで[マイ コードのみ]が設定されている可能性があります。
[マイコードのみ]は文字通り、自身が編集したコードのみをデバッグ対象にして、その他で読み込まれている外部ライブラリ(拡張子 .dll など)のデバッグは対象にしません。
つまり、外部ライブラリまでデバッグする必要が無い場合には[.dll’ が読み込まれました。シンボルの読み込みをスキップしました。]メッセージは無視しても問題ありません。
また、他ライブラリ内へのデバッグも利用したい場合には[マイ コードのみ]を無効にする必要があります。
マイ コードのみを無効にする
Visual Studioの場合[デバッグ|オプション]画面で、[マイコードのみ]の設定が可能です。
具体的に次の手順で行います。
1.[デバッグ|オプション]メニューを選択します。
2. 表示された[オプション]画面で[デバッグ|全般]を選択します。
3.[全般]の一覧にある[マイ コードのみを有効にする]を無効(チェックを外す)にします。
4.[OK]をクリックして[オプション]画面を閉じます。
[マイ コードのみ]を無効にした場合、デバッグ時に[.dll が読み込まれした。含める/除外するの設定でシンボルの読み込みが無効になっています]メッセージが出力される場合があります。
詳しい内容は別記事をご覧ください。
まとめ
Visual Studioでデバッグを開始すると[出力]画面に “.dll’ が読み込まれました。シンボルの読み込みをスキップしました。モジュールは最適化されていて、デバッグ オプションの[マイ コードのみ] 設定が有効になっています。” が表示される場合の対処法について書きました。
このメッセージは、外部ライブラリを利用している場合に、デバッグ時に表示される可能性があります。
また、外部ライブラリ内までデバッグを進める場合には[デバッグ|オプション]画面で[マイ コードのみを有効にする]設定を無効にする必要があります。
[出力]画面に “.dll’ が読み込まれました。シンボルの読み込みをスキップしました。モジュールは最適化されていて、デバッグ オプションの[マイ コードのみ] 設定が有効になっています。” が表示される人の参考になれば幸いです。
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