旧キットの再販で購入できた、「1/550 ジオン軍重機動砲座 アッザム」キット。本体の脚部と移動用のファン部分の造形を進めていきます。
旧キット 1/550 アッザム
リリースされた当時は、おそらく売れ残っていた類のキットなんですが、ガンプラ(転売)ブームの渦中では、再販品が出回っても一瞬で棚から消える状態。運よく手に入れることができたので今回は3Dプリンターでパーツを造形しながら改造していきます。
後ハメと関節軸に課題
先回、上下にパーツ割した脚部パーツを8個、ファンは、16個量産したんですが、実際に作業を始めてみると、新たな課題が発生。
1つ目はキットと同じ仕組みで、パーツを挟み込んで固定するために、塗装する時に色分けが面倒くさい。マスキングすれば解決しますが、キットの箱絵によるとプラ材のパーツも、軸受け部分と円柱とで塗り分けがあるので、後ハメ化した方が塗りやすい。
2つめは、脚の関節部分がパーツの曲がり(しなり)を利用した構造になっているので、スチロール系の樹脂であれば問題ない構造でも、カチカチの光硬化樹脂では最悪折れてしまう可能性があるのが、作ってみて課題として認識できたので、改良です。
ポリキャップを埋め込み
最終的には、他キットの余剰パーツとしてストックしておいたポリキャップを使って、関節軸を作り直しました。最終的に完成した脚パーツはこんな感じになります。
かなり難航した脚パーツですが、こんな感じでポリキャップを埋め込みました。まずは0.5ミリ厚のプラ板を5ミリの短冊にカットします。
カットした0.5ミリのプラ板を1ミリ厚のプラ板に流し込み接着剤で固定します。
5ミリ幅で切りそろえて、1.5ミリ厚のプラ板を作ります。
定規で5ミリ間隔で目印を付けて、薄刃ニッパーでカットしていきます。
1.5ミリ厚の5ミリ四方のプラ板を8枚(2枚/脚)作ります。
瞬間接着剤を点付けしてプラ板を4枚くらい固定(後で剥がすので、付け過ぎ注意)します。
1ミリのピンバイスで中心に穴開けします。
0.5ミリずつ刃を変えて最終的に3ミリの穴を作成します。
デザインナイフやカッターで、瞬間接着剤で仮止めした部分をカットして1.5ミリ厚の穴開け済みのプラ板がで出来上がります。
このプラ板が、ポリキャップの両側に付けるパーツになります。今回使った、ポリキャップはHGの脚の甲パーツや、腰などに使われる、3ミリの穴と3ミリのダボをもったよく余るパーツを使っています。
アッザムのキットの脚パーツの付け根部分を1ミリくらいニッパーでカットして広げます。
プラ板で挟んだポリキャップをキットのパーツに入れてクリアランスを確認します。
ファンを固定するパーツは、ポリキャップに入れるための3ミリ径の丸棒になるように設計を変更して造形。
ポリキャップを先端に通して固定します。
プラ板に接着剤を付けて、キットの脚パーツに差し込んで固定します。
別パーツで造形したファンを取り付けて脚部分の完成。これを後3本作ります。
まとめ
今回は 「1/550 ジオン軍重機動砲座 アッザム」 キットの脚パーツの関節部分をポリキャップ化をしました。
キットの関節は内部のストッパーにパーツの爪を引っ掛けるようにして位置を固定するようになっているので、曲がり(しなり)が少ない、光造形樹脂の場合にはうまく関節機能が動いてくれません。
また、パーツを挟み込んで固定するので塗装をする際に塗り分けが面倒になることも課題になったので、最初の設計は諦めてポリキャップを関節部分に仕込んで、後ハメができるように加工を行いました。
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次回は、脚部パーツの量産造形をしていきます。
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