3Dプリンターでパーツを造形して映画「閃光のハサウェイ」に登場した貨物ポッド(カーゴ・ピサ)を製作していきます。今回は、床部分の壁と付随する翼のようなパーツの造形を進めていきます。
貨物ポッド カーゴ・ピサ(CARGO PISA)
映画「閃光のハサウェイ」に登場した、Ξ(クスィー)ガンダムを月から運んできた貨物ポッド(輸送ロケット)です。
映画では、主人公のハサウェイがエメラルダと一緒にメッサー指揮官機で取り付いてガンダムを受け取ったシーンが描かれています。
今回は、この巨大な筒形状モデルのデザインを行いました。
今回はキット化されている訳ではないので、「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ メカニック&ワールド (双葉社MOOK) ムック」の設定イラストを眺めながらデザインを行いました。
側面壁の造形
先回までに造形した貨物ユニット部分は別記事をご覧ください。
今回造形する部分は、全体イメージからだと、この部分で貨物室の床を支える壁のような部分に設置されているスラスター部分のようなパーツです。
設定イラストには翼のようなパーツの間に2個セットで描かれていて、ノズルのようなディテールがあるので補助的なブースターのように見て取れます。。
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光造形プリンターで試作
今回はパーツが小さくて細かなモールドもあるので、FDM式ではなく光造形式のプリンターで造形していきます。
とりあえず、造形しやすいようにイラストのスジ彫り線の部分でパーツを分割して造形開始。
3時間くらいを費やして、試作造形の出来上がり。凹モールドや細かなメッシュ形状の部分も光造形であれば、さほど条件出しせずに簡単に造形ができます。
サポート材から切り出して、合わせる部分も軽くペーパーがけをして試作品の完成。
失敗だったのは、合わせ目の部分にサポート材を付けてしまったため、切り残したサポート材を削るのが大変になりました。
合わせ目部分の深さも浅いために、キレイに組付けが出来ない部分も反省点です。
取り付け部分のレールの寸法も余裕が無かったためか、FDMで別で造形したパーツにキレイに組付けが出来ない部分も見つかりました。
こんな感じで、とりあえず試作造形してみると現物合わせでないと分からない点が洗い出されるので、四の五の言わずに試しに造形してみるのがキレイなパーツを得る近道です。
デザインの修正
サポート材を付ける場所を確保するためにパーツ内部に柱を追加するなど、データの修正を行いました。
こんな感じで、3Dプリンターでパーツを造形する場合、データを保存しておけば変更作業が簡単にできるのも便利な点です。
2回目の造形完了。外側はそんなに変わっていませんが、反省点を踏まえて修正を入れています。
上部のスジ彫り的なモールドは、少し浅めに変更しました。(左側が修正後の造形物)
内部に、サポート材を配置する柱を追加したので、合わせる部分にサポート材の切り残しが無くなり、パーツをぴったり合わせられるに修正しました。
レール部分も左右に0.5ミリ広がるように修正したので、こんな感じに取り付けられました。
パーツを組付けてみると、こんな感じ。後は量産あるのみです。
細かなパーツは、造形後に色々な不具合が出てくるので、試作を繰り返して課題解決をしていった方が結果、早く造形物を手に入れることが可能です。
まとめ
今回は、映画「閃光のハサウェイ」に登場した貨物ポッド(カーゴ・ピサ)を製作するため、貨物部分の試作造形の続きを行いました。
小さなパーツの場合、デザインを見直すよりも試作造形後に現物合わせで評価した方が結果、手早く造形物を手に入れることが可能です。
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