プラモデルや3Dプリンターの造形物にエアブラシや缶スプレーで塗装する時に、換気や飛散した塗料を屋外に逃がす塗装ブースを自作してみます。今回は換気扇で吸い上げる空気の流れを作るための整流板を固定するパーツを3Dプリンターで造形しました。
塗装ブース
塗装ブースと言っても調べてみると、タミヤやGSIクレオスなどの模型メーカーなどから出されている商品から、部屋の一角に設置するような大型の設備まで沢山あって、どんな感じにしようか迷ってしまいます。
今回はSNSで見つけた「MOTO6」さん塗装ブースを参考にして設計してみました。
キッチンシートの貼り付け
先回の記事で、ホームセンターのカットサービスで切り分けた「コンクリート型枠用塗装合板」以外の部分に塗料が付着しても拭き取れるようにキッチン用の耐熱・耐薬品用のシートを貼り付けていきます。
壁紙シートのようにロールされた形で届きます。
こんな感じで、裏側はアルミ箔になっているので上部で貼り付けても透けないようになっています。
板のサイズより3センチくらい大きめにカットして剥離シートを剥がしてセロテープなどで机に固定しておき板材を上からゆっくり置きます。
板材をひっくり返して、シートに入った空気を抜いていきます。シワや折り目が付かないようにゆっくり作業するのがコツです。
余分なシートをカッターでカットするとピカピカの板材が出来上がります。
整流板の取り付け用パーツの造形
今回は箱組した板材の上から換気扇で空気を抜いて飛散した塗料や溶剤を吸い出す構造にしています。
こんな感じで内部に空気の流れを作る整流板を追加します。
真横から見ると、こんな感じで2枚の整流用の板材を固定します。
前面から吹き付けられた、塗料と溶剤の粒が正面の板に当たり、その後に上下から吸い取られる形になります。
ステーや金具でも固定できそうですが、せっかく3Dプリンターを持っているので早速、造形。
用意したネジ穴にビスを使って、板材に固定。やっぱり3Dプリンターは便利。
板材に仮止めして、マーキングした位置に下穴を開けておくと、楽にパーツの固定ができます。
こんな感じで、3つのパーツを造形して板材に取り付けます。
当たり前ですが、板材はぴったり収まります。
左右対称のパーツを再度造形して、左右の板材に整流板の固定用パーツを取り付けました。
次回は板材を箱組して、換気扇をネジで固定していきます。
まとめ
今回は、3Dプリンターの造形物やプラモデルのエアブラシ塗装など利用するための「塗装ブース」を自作するための換気扇に整流板を取り付けるためのパーツを造形しました。
汎用品のステーや金具でも板材などの固定用として使えますが、寸法や形状など専用のパーツが作れるので3Dプリンターがあると、DIYする際に便利なシーンがあります。
塗装ブースを自作したいと考えている人の参考になれば幸いです。
スポンサーリンク
最後までご覧いただき、ありがとうございます。