あまり普段は書かないカテゴリの投稿です。仕事柄、頼んだ仕事とかけ離れた結果を持ってくる人には、「残念な人の考え方」が垣間見えてしまうことが多い。
自分が「残念じゃない人」とは思っていないが、とにかく仕事を頼むと、予想以下の結果になる人には、同じ行動パターンが存在します。
人の言う事を考えない
残念な人は、人の言う事に対して「この人、何を言っているんだろう」と考えません。
例えば、「この文章を○○○○と書き直してください」と指示をすると、文書を書き直すことができます。しかし「この文書を分かりやすく書き直してください」と指示をすると、とたんに思考停止になります。
残念な人は、伝えることが苦手なんだと思います。物事がうまく「伝わらない人」は、反対にうまく「伝えられない人」なんだと思います。
作業者としては抜群なのかもしれませんが、それ以上を見込むことができません。
記録に残さない
残念な人は、メモやマニュアル化するのが不得手です。
例えば、何かの作業をする際に毎回最初から考えながら行います。過去の経験も生かせないので、毎回同じところで躓き、失敗します。
残念な人は、何度も同じミスをします。メモを取らないので記憶力が抜群かと思うと、そうでもなく、ノートを持っている姿をみても書く仕草を見たことがありません。
未来を見積もれない
残念な人は、未来を見積もることが出来ません。
例えば、「ここにある100の処理をするのに、どのくらいの時間が掛かりますか?」と依頼したときに、「1週間」とか「1時間くらい」とか「やってみないとわかりません」の回答になります。
実際にやると見積った時間とかけ離れた納期になります。残念でない人は、「まず1つの処理の時間を計らせてください」と返事してきます。
文書を書く時も、未来が見積もれないので
「○○」と書いたら、この疑問が出てくるから「△△」と書いたほうが良い
と考えながら書きません。ただ頭の中で必死に考えた文章を読んでいると疑問だらけで内容が頭に入ってきません。
全体から書かない
残念な人は、細かな事を先に書き始めます。
文書であれば、見出しから書かずに最初から順番に書いてしまうので、全体が出来上がるまでに時間がかかり、最終的に構成を確認もせずに作成が終わります。
文書に関わらず、プログラムでも細かな部分を先に作ってしまい、あとから全体を調整するようになるので、仕様変更などがあった場合に、簡単に変更できなくなってしまします。
文書を書くのが上手な人は、「全体」→「見出し」→「文章」→「言葉」のように構造化して作っています。
途中で諦める
残念な人は、文章にしても作業にしても途中で終わります。最後まで考え抜くということはしないので、まとめの部分まで行き着くことがありません。
文書であれば目的と結論が違っていたり、作業であれば中途半端な状態で仕上がってくることになります。
修正を依頼しても、既に心理的に諦めているので、それ以上の自分での工夫もなく、校正者の指示通りに修正されていくことになります。
作業に関する区切り感がなく、作業を終わらせる達成感が望めません。
また、残念な人の文章が校正で残る割合は少なく、何のために作業をしたのか分からない状態になり、さらにモチベーションが下がることに繋がります。
新しいことに興味がない
残念な人は、新しいことを取り入れることをしません。グラフや図など分かりやすくする努力をしません。表データと文章だけで、結論を伝えようとするので、文章が長くなり読んでいて、前の説明に戻ることが多いので、読み終わるのに時間がかかり疲れます。
普段からグラフや図などを作る事がないのでグラフの挿入を頼むと、「棒グラフの方が良いのに」と思ったグラフに円グラフを使ったり、2つの数値を比べる時に、「2軸を使えば」と思っていると、2つのグラフが横に並んでいたらいします。
このインターネットの時代に、調べることもせず、自分が扱える情報、技術のみで作業を行おうとします。
その結果、結論が違う方向になってしまったり、作業に時間を要して生産性が下がったりします。
まとめ
残念な人は総じて、一生懸命(に見えます)。
なぜなら、行動に合理性が無く、過去の経験を活かせなかったり、同じことの繰り返しをしているからだと思います。普段の姿を見ていても悲壮感が漂っています。
1つの仕事の区切りをつけることができずに、新しい仕事が滞留気味になり、常に仕事に追われることで、新しい挑戦などを自分で出来なくしてしまっています。
仕事柄、「残念な人」へのアドバイスをすることもありますが、最初の行動で「人の言う事を考えない」行動が邪魔をして、自分への改善ができたことはありません。
「残念な人」の行動が改善されないことは私の経験上は明白なのです。
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