2021年01月にリリースされた「Visual Studio Code」の新しいバージョン1.53に追加された機能で気になった部分のレビューを投稿してみます。
2020年11月にリリースされたバージョン1.52 に関する別記事もご覧ください。
エディタータブの折り返し設定
複数のファイルのエディターで表示をする際に、タブが折り返され積層表示されるように表示される[Wordwrap]設定が追加されました。
[ユーザー設定]画面の[Workbench > Editor: Wrap Tabs(workbench.editor.wraptab)]項目でチェック を有効にした場合に、エディターのタブが表示しきれなくなった場合に、折り返して積層されるように表示されます。
ステージ状態ファイルのタブ装飾
編集したファイルがGitのステージング状態によってエディターで表示されるタブにバッジが追加されたり色を変更するように設定する項目が追加されました。
[ユーザー設定]画面の[Workbench > Editor: Decorations: Badges(workbench.editor.decorations.badges)]と[Workbench > Editor: Decorations: Colors(workbench.editor.decorations.colors)]項目でチェック を有効にした場合に、エディターのタブに装飾が追加されて表示されます。
検索画面の既定値変更
コードを検索する際に優先される検索画面の表示方法の既定値設定が追加されました。
[ユーザー設定]画面で “Search: Mode(search.mode)” で表示される一覧から変更することができます。
[view(既定値)]を設定した場合は、サイドバーの[検索]で表示されるパネルが表示されます。
[newEditor]を設定した場合は、検索エディターのタブが新しく追加されて表示されます。
まとめ
今回も、細かな部分でエディターの使い勝手が改良されていました。
特にエディタータブのワードラップ設定では、沢山のファイルを編集する際に画面が小さくてタブが表示されない場合にタブを切り替える手数が減るので有効な手段です。(積層されたタブで画面が狭くなる可能性もあるので注意)
その他にも、Gitなどでステージ設定をしたファイルをタブに表示されるテキストの色で判断できるようになったのも、コード管理の操作が楽になる設定が追加されています。
他の機能や詳細な部分は、1.53のリリースノートをご覧ください。
「Visual Studio」と聞くと、Windowsアプリの開発環境としてのイメージが大きいですが、「Visual Studio Code」の場合、LinuxやMacOSでも利用者が多くなってきているマルチプラットフォームに対応したスクリプトエディタです。
その他に、インストールする場所を変更する「ユーザーセットアップディストリビューションへの切り替え」が実施されています。メッセージが表示された場合には、新しいインストール場所に再インストールをお勧めします。
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