Creality Ender-5 S1を組み立てて成形の準備をしようとヒートベッドのレベリング作業が意外に分かり辛かったので備忘録的に投稿しておきます。
Creality Enderシリーズ
樹脂フィラメントを使って、積層しながらモデル作成を行うFDM方式の3Dプリンターです。今回紹介する「Enderシリーズ」他にも組立て済みの「Sermoonシリーズ」や「CRシリーズ」が用意されています。
先回は、Creality 公式ページの製品仕様をネタに比較してEnder-3とEnder-5について比較してみました。興味のある方は別記事をご覧ください。
補助レベリングと自動レベリング
Crealityの公式ページのニュースで表記の変更が記載されている「オートレベリング」と「補助レベリング」ですが、Ender-5の実際の操作パネル(日本語版)では余計に分かり辛くなっています。
つまり、「補助レベリング」は、ヒートベッドを下部のダイヤルで上下させてノズルとの隙間を調整する操作。
「自動レベリング」はあらかじめ定点で測定しておいたヒートベッドの高さの差分をプリント時に反映して調整する機能。
という話です。YouTubeを観ていると、明らかに機能を間違えて「問題提起」や「使えない」という動画を目にしますが、自動でノズルとの隙間を調整してくれる訳ではありません。あしからず。
補助レベリングの手順
ヒートベッド下部のダイヤルでノズルとの隙間を調整する手順です。
最初にヒートベッドの下にある4つのダイヤルの中央部を確認して、ネジ山が少し見えるくらいに調整しておきます。(後でノズル調整する時に緩める分の余裕を作っておきます)
1. Ender-5 S1の電源を入れて、操作パネルの[準備]をタッチします。
2.[軸移動]タブ内のZ軸方向の[ホーム(家)]アイコンをタップします。
3. ヒートベッドがノズルの近くまで移動します。
4. 続けてX/Y軸方向の[ホーム(家)]アイコンをタップします。
5. ノズル部分がヒートベッドの中央に移動します。
6. [温度設定]タブ内の[PLA余熱]にタッチします。他の素材でプリントする際には実際の動作温度で余熱を行います。
7. [設定]メニューの[デバイス]タブの[レベリング方式]をタッチします。
8. 表示された[レベリング方式]画面の(2)をタッチします。
9. ヒートベッドの左手間に移動したノズル部分とヒートベッドの隙間がコピー用紙1枚分(約0.1ミリ)になるように、ダイヤルを回して調整します。
10. (3)→(4)→(5)の順で、ノズルとヒートベッドの隙間を調整します。
11. 再度(2)に移動させてで、ノズルとヒートベッドの隙間を調整します。その後に(3)→(4)→(5)と繰り返して、四隅で同じくらいの隙間(コピー用紙が軽く押されるくらい)に調整します。
12. 最後に(1)に移動させてで、ノズルとヒートベッドの隙間の有無(調整は必要ありません)を確認します。
13. [自動レベリング]に移動して[スタート]をタッチします。
14. ヒートベッドを自動でノズルが移動して定点で高さが測定されていきます。
ここまでの流れで、ヒートベッドのレベル調整が終了します。
まとめ
今回は短い記事ですが、FDM型の3Dプリンター「Creality Ender-5 S1」の補助レベリング調整について手順をまとめてみました。
日本語での情報が少なく、意外に分かり辛い感じですが一度やってしまえば後は同じことの繰り返しなので備忘録的に投稿しています。
また「オートレベリング」は公式ページでは「補助レベリング」と呼称が変更されていて、Ender-5 S1のメニューには「補助レベリング」と「自動レベリング」と記載されているので、さらに分かり辛い表記になっています。
Ender-5 S1のレベリングについて困っている人の参考になれば幸いです。
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