3Dプリンターでペットボトルのキャップを改造した “じょうろ” にする方法を紹介します。
ペットボトルの “じょうろ” キャップ
ダイソーなどの100円ショップでも販売されているペットボトルを使った “じょうろ” を3Dプリントで作成する方法です。
ペットボトルのキャップには規格というのが無いので、手元にあった「伊右衛門」の現物合わせで採寸して設計してあります。。(利用した3D CADはいつもの「DesignSpark Mechanical」です)
1.[スケッチモード]で、中央に30ミリの円を描きます。
2. 適当な長さに伸ばします。(ペットボトルを塞ぐには、13~14ミリくらい必要です)
3. [スケッチ|オフセットカーブ]ツールで外周から1ミリ内側にラインを描きます。(約28ミリのペットボトル用なので、利用するボトルの形状に内寸を合わせます)
4. [編集|プル]ツールで円周の内側を選択して、底面が1ミリ以上になるように成形します。
5. [編集|選択]で底面を選択して[スケッチモード]に変更した状態で[スケッチ|円]ツールで中心から21ミリの円を描きます。(数字はボトルの内径に合わせます)
6. [スケッチ|オフセットカーブ]ツールで外周と同様に内側に円を追加します。
7. 追加した2つの円の内側を選択して[編集|プル]ツールで適当な長さ(4~5ミリ)伸ばします。(この部分がペットボトルの内側に入ります)
8. [編集|選択]ツールで中心線を選択した状態で[スケッチモード]に切り替えます。
ここまでの手順で、ペットボトルに装着する蓋のおおよその形が成形できました。内側の径以外は、多少変更しても大丈夫なので作りたい形状に合わせても構いません。
ここから先のネジ部分の設計については別記事で詳しく紹介しています。
“じょうろ”部分の設計
外観が出来たところでペットボトルを “じょうろ” にする部分を追加します。
底面に立てた仕切り板の内側に、水を通るための穴を追加します。
この辺りは全くの適当。大きな穴では、必要以上に水が出過ぎてしまうリスクがあるので直径3ミリの穴を合計7カ所追加しました。
また、装着時に滑り止めになるように適当な丸棒を周囲に追加しました。
さっそく、スライサーソフトに取り込んで造形データに変換。
このくらいのサイズであれば、約30分くらいで造形ができます。
早速、試作造形。
開口部分もキレイに造形できました。
最後に、ペットボトルに装着して完成。水を通して漏れるようであれば、内部の壁部分やネジ部分のサイズを修正します。
まとめ
今回は、ペットボトルのキャップ(蓋)部分を改造して “じょうろ” になるパーツの試作を行いました。
100円ショップでも購入できますが、3Dプリンターがあれば、結構簡単に造形できます。また水を通す部分の形状を自由に変更できるので、好みにあわせた “じょうろ” を作ることが可能です。
造形物は、インスタやツイッターに先にアップするので、よかったらご覧ください(フォローもしていただければ喜びます)
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