光造形 3Dプリンター「ELEGOO MARS PRO」を使って、1/1200 ムサイ改型ワルキューレを作っていきます。今回は第二艦橋の印刷をしました。
光造形 3Dプリンター ELEGOO MARS PRO
フィラメントのPLA樹脂などを利用する3Dプリンターが有名ですが、ELEGOO MARS PROは紫外線硬化するレジンを使って、造形物を印刷するプリンターです。PLA樹脂を使うプリンターよりも細かな造形ができるので、どのくらいの再現ができるのか、練習材料にガンダム ORIGINで登場する「艦隊指揮艦ドズル専用 ムサイ改型ワルキューレ」を製作していきます。
第二艦橋部の印刷
今回は第二艦橋(赤丸で囲んだ部分)を印刷していきます。ムサイには3つの艦橋があり、真ん中にある艦橋を作っていきます。
拡大するとこんな感じ。曲線が入り組んだ構成になっています。
今回の3Dモデルは「DesignSpark Mechanical」という3D CADソフトを使ってモデルデータを作成しました。3D CADに興味がある方は公式ホームページをご覧ください。
今回、初めて使ってみましたが操作が直感的で素晴らしいソフトでした。ワルキューレのは、3~4日日くらいで図面データを起こすことができました。
しっかり肉抜きをして印刷
意外と断面積が大きいので、分割して肉抜き穴を追加して軽量化とフィルムへの貼りつき対策をして印刷をしました。
ブログ的に失敗した方がネタがあって良いのですが、これだけ印刷しているとノウハウも付いてくるので、今回もあっさり成功です(笑)。
変更した部分サポート材の増加と、スライスソフト(CHITUBOX)の露光時間と上昇速度でした。詳しい変更内容は、別記事をご覧ください。
分割と肉抜きは樹脂量も減らせる
造形物を分割して、見えない部分を肉抜きするのは軽量化できます。軽量化は、露光する樹脂量も減らせるのでおススメです。
スライスソフトで中空設定をすることもできますが、印刷時の中空は中に未露光の樹脂を入れたまま成型してしまうことになるので、後で漏れ出す危険性があります。
設計の段階で肉抜きしておいた方が確実に樹脂量や断面積を減らすことが出来るので、やっておいて損は無いです。
分割すると、後で貼り合わせる時に合わせ目が出るので、なるべく分からない部分で分けるのを考えるのも設計の楽しみの1つです。
まとめ
大型の部品と同様に、細かなパーツを印刷する場合にも、肉抜きをして断面積を減らすと印刷の成功率を上げます。
スライスソフトの中空設定に頼らずに、設計の段階で断面積が減らせる部分は穴をあけておくと樹脂量を確実に減らすことができるのでおススメです。
成功した造形物は、インスタやツイッターに先にアップするので、よかったらご覧ください(フォローもしていただければ喜びます)
3万円くらいの3Dプリンターで、これだけの出力ができるようになっているのは驚きです。0.2ミリのモールドもキチンと再現されているので、塗装してスミ入れしてみたい気持ちになります。
次回も、機関部の翼部分を印刷していきます。
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