2022年9月にリリースされた「Visual Studio Code」の新しいバージョン1.71に追加された機能で気になった部分のレビューを投稿してみます。
2022年8月にリリースされたバージョン1.70 に関する別記事もご覧ください。
ファイルのリネーム時の選択範囲
エクスプローラー画面でキーボードの[F2]キーを押してファイル名のリネーム操作をした際に、[F2]キーを続けて押すことで選択範囲の変更を行うようになりました。
ファイルが選択されている状態で、キーボードの[F2]キーを押した場合に、ファイル名の拡張子以外の部分が選択された状態でリネーム(名前の変更)状態になります。
再度[F2]キーを押すと拡張子を含むファイルの全体を選択
もう一度[F2]を押すと拡張子のみが選択され、以降はファイル名のみの選択に戻るのが繰り返されます。
たいていはファイル名を変更したい場合が多いのですが、拡張子を一時的に変更したい場合や、全体をリネームしたい場合に便利な小技になっています。
スコープ名を残してスクロール
例えば、長い関数やプロシージャの内容を画面でスクロールする際に、関数のプロトタイプ部分(1行目)を残した状態で、画面がスクロールされるようになります。
[設定]画面に “editor.stickyScroll.enabled” で検索して、表示された機能にチェックを入れます。
関数やプロシージャなどが含まれたファイルを開き、編集画面をスクロールします。
先頭の定義部分が表示されたまま、2行目以降がスクロールしていきます。
関数の定義部分やプロトタイプを保持したまま内容をスクロールして確認できるようになるので、内容を確認する際に先頭に戻る操作が少なくなり作業の効率性が上がる機能になっています。
まとめ
今回の更新では、ファイルのリネーム時の操作や、関数やプロシージャなどのスコープ名部分を保持したままスクロールなど、コードをメンテナンスする際に効率的になる補助的な機能が追加されていました。
他の機能や詳細な部分は、1.71のリリースノートをご覧ください。
「Visual Studio」と聞くと、Windowsアプリの開発環境としてのイメージが大きいですが、「Visual Studio Code」の場合、LinuxやMacOSでも利用者が多くなってきているマルチプラットフォームに対応したスクリプトエディタです。
その他に、インストールする場所を変更する「ユーザーセットアップディストリビューションへの切り替え」が実施されています。メッセージが表示された場合には、新しいインストール場所に再インストールをお勧めします。
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