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失業手当の給付までの流れ(2019年版)

失業手当を受給するためには、雇用保険受給の申請を行う必要があります。退職して自動的に行われる訳ではないので、自分で職業安定所に出向いて申請を行わないと、給付されることはありません。申請から給付までの流れをまとめてみました。

職業安定所

失業手当を受注するためには、職業安定所(ハローワーク)を使います。都市部の場合には複数あるので、自分の地域を管轄する職業安定所の場所は調べておいた方が良いです。

後述しますが、自己都合で退職する場合には3か月間の「給付制限」もあり離職票が届く期間を考えると、100日以上収入が無い生活になるので、生活費など余裕を持っていた方が良いです。

さらに、職業安定所までの交通費も必要になります。初回認定日までに2~3回はハローワークまで出向く必要があるので、バスや電車などの公共機関を使う場合には、その分の支出も考えておく必要があります。(自転車などで良ければ最高です)

離職票

退職する時に、会社側に申請しておく必要がありますが、失業手当を受給するには、「離職票」が必要になります。

離職票に関する手続きは会社側がやってくれるので待っているだけで良いですが、離職票が届くまでに1か月くらいの期間がかかるので、収入が無くなる期間に、この分の余裕を見る必要があります。

申請する曜日ですべてが決まる

離職票が届いたら、ハローワーク(職業安定所)に行くことになるのですが、最初に申請した曜日で、次回以降に出向く日(曜日)が決定してしまいます。

例えば、月曜日に離職票を持って、職業安定所で申請した場合、「初回認定日」や「失業認定日」などすべてが月曜日になります。(祭日などで前後に移動する場合はあります)

日付変更は原則できないので、申請する曜日はよく考えた方が良いです。

失業手当受給までの流れ

雇用保険受給申告

離職票が届いたら、職業安定所に行って申請を行います。必要事項を記入して提出するだけなので、面接や審査などはありません。

最初に待っているのは、7日間の待機期間です。どのような状態で退職しても支給を受けられない期間です。

雇用保険説明会

待機期間を満了すると、「雇用保険説明会」に出席する必要があります。失業手当を受給するための流れや注意事項などの説明を受けます。

要するに、「失業手当は、積立貯金ではない」と言われます。

裏を返せば、「早く就職して失業手当を支給させないで」って聞こえます。

話を戻して、説明会に参加すると、次回認定日まで待つことになります。

会社都合や定年で退職した場合には、この給付制限がないので給付が開始されますが、自己都合退職の場合には、更に3か月間の給付制限があります。

離職票が届くまでの約1か月+待機期間(7日間)+給付制限(3か月間)と、約120日以上は無収入が続くことになるので覚悟が必要です。

バイトすれば良いかもしれませんが、週4日以上の就労で20時間以上の働いてしまうと、就職に見なされ支給されない状況になるので、労働時間などは気を付ける必要があります。

初回認定日

給付制限とは関係なしに、職業安定所を訪れて28日後に「初回認定日」と「職業相談」をします。特に用意する資料はないですが、「雇用保険受給資格者証」は忘れないようにします。

失業認定をされると、「職業相談」に案内されます。相談窓口で担当者の方と近況を話して終わるので特に何か用意する必要はありません。

失業認定日

給付制限がある場合には、初回認定日から約3か月後に職業安定所に行って「失業認定」を受けます。

持ち物としては、「雇用保険受給資格者証」と「失業認定申請書」が必要になります。

失業認定のために、2回以上の求職活動が必要になりますが、「雇用保険説明会」と「初回認定日の職業相談」も求職活動に入るので、その2つを記入すれば、認定されます。

以降の認定日

後は28日後に職業安定所に出向いて失業認定を行います。毎回2回以上の求職活動の実績が必要になるので、セミナー受講なり、職業相談をする必要があります。

実績を作るための職業相談については、別記事をご覧ください。

まとめ

失業手当を受給するには、職業安定所に何度か足を運ぶ必要があります。特に自己都合で退職した場合には、3か月間の給付制限があるので無収入の期間が長くなります。

退職する時には気が付きませんが、離職票が手元に届くまでの期間(私の場合は1か月)もあるので、実際に雇用保険の受給申請を行うのは退職して直ぐに行えるものではありません。

さらに、職業安定所が遠方にある場合には交通費も必要になるため、退職する前にハローワークの所在地などは検索しておいて、交通費なども計算に入れておいた方が良いです。

支給される金額や期間に目が行ってしまう失業手当ですが、離職票が手元に届くまでの期間や、支給されるまでのリードタイム、職業安定所まで移動するための支出など、実際にやってみると思っていた以上に時間がかかります。

これから退職する人や、失業手当の受給を考えている人の参考になれば幸いです。

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