光造形 3Dプリンター「ELEGOO MARS PRO」を使って、1/1200 MS-06 Zaku 2を作っていきます。今回は仮デザインを試し印刷を行いました。
同じスケールで「ムサイ改型 ワルキューレ」も制作しています。
光造形 3Dプリンター ELEGOO MARS PRO
フィラメントのPLA樹脂などを利用する3Dプリンターが有名ですが、ELEGOO MARS PROは紫外線硬化するレジンを使って、造形物を印刷するプリンターです。PLA樹脂を使うプリンターよりも細かな造形ができるので、どのくらいの再現ができるのか、練習材料にガンダム ORIGINで登場する「艦隊指揮艦ドズル専用 ムサイ改型ワルキューレ」を製作していきます。
Design Sparkで試し書き
今回も3D CADは「DesignSpark Mechanical」という3D CADソフトを使ってモデルデータを作成しました。無料で利用ができるので、3D CADに興味がある方は公式ホームページをご覧ください。
今回、初めて使ってみましたが操作が直感的で素晴らしいソフトでした。ザク2のデザインは、ほぼ1日で図面データを起こすことができました。
画像ファイルを図面に挿入することができるので、旧キット 1/1200 ガウ攻撃空母に付属してきたザクを見本にしながら図面を描くことができるので、かなり便利です。
細かな部分は、かなり適当に描いていますが1/1200なので「印刷に耐える」と「ザクに見える」がポイントです。
小さなディテールは消えてしまいますし、細いパーツは印刷されないリスクがあります。
とりあえず試し印刷
走りながら修正が一番の近道なので、適当なデザインでも印刷してみます。スライスソフト(私はCHITUBOXを使っています)にデザインしたザクを読み込んで、サポート材を適当に配置して、印刷してみます。
こんな造形物が印刷されました。
出来上がった造形物を確認すると、腕から先が小さかったのか、痩せて印刷されてしまいました。逆に膝から下は太すぎてしまいました。
よく見ると、脛(すね)部分の樹脂が垂れてしまいモールドが消えてしまっています。
実際に印刷するとイメージが変わる
試し印刷で確認した部分を修正してみます。肘から先を1.5倍に拡大して、膝から先の面を丸く面取りして体積を減らしてみました。
今回のデザインでは、0.2ミリの直径で動力パイプも追加しました。
データをプリンターに転送して再度印刷。この実験感覚がたまらなく面白いです。
印刷終了後は直ぐに2次硬化させて、樹脂が垂れないようにします。
スケール合わせのために、武器(ザクバズーカ)も同時に印刷。結構いい制度で印刷できています。
デザイン段階では3次元のCADと言えども、モニター越しにみる2次元なので実際に造形物になると、見栄えが変わります。
主観なので仕方が無い話ですが、印刷して初めて分かるイメージというのは確かにありました。
この辺りもすぐに修正して調整できる「DesignSpark Mechanical」は素晴らしいです。
興味のある方は公式ホームページをご覧ください。
まとめ
今回はガウ攻撃空母にオマケで付属してきたザクを参考にして、オリジン版のザクをデザインして試し印刷をしてみました。
3D CADの画面では「いいな」と思っていたデザインでも実際に造形物にしてみると見栄えが変わります。モニター越しに2Dで見る感じと、人間の目が全体像を認識すると、イメージが変わっているのは不思議です。
最終的にはトライアンドエラーの繰り返しになるので、修正してすぐに再印刷ができるのも3Dプリンターの良い所です。
成功した造形物は、インスタやツイッターに先にアップするので、よかったらご覧ください(フォローもしていただければ喜びます)
3万円くらいの3Dプリンターで、これだけの出力ができるようになっているのは驚きです。0.2ミリのモールドもキチンと再現されているので、塗装してスミ入れしてみたい気持ちになります。
次回は、印刷の量産化をしていきます。
スポンサーリンク
最後までご覧いただき、ありがとうございます。