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自作デカール比較 タトゥーシール・水転写シール・水転写シート

タトゥーシール、水転写シール、水転写シートをプラモデルの自作デカールとして使えるのか検証してみた記事です。

水転写ができる印刷用紙

Amazonでも購入することができますが、大きく分けて透明台紙と白色台紙の2種類になっています。利用できるプリンターも染料のみや顔料インクにも対応など様々な種類が発売されています。

今回は、価格的にも安価で購入できたインクジェット専用の「はがき」サイズの3種類の使い勝手を検証していきます。

水転写シート(シール)の詳細

用紙に印刷後に上から糊シートを貼り付けて利用する構成が多いですが、「プラス インクジェット用紙 デコレーション用水転写シート 葉書 IT-324NS-H 45228」は糊層も一体になったシートで、印刷後にそのまま使える構成になっています。(その分、厚みも薄くなっています)

メーカー台紙対応インク厚み(ミリ)
ELECOM透明染料・顔料0.21
PLUS透明染料・顔料0.12
A-ONE染料0.21

エレコム タトゥーシール フリーカット はがきサイズ 5枚入り クリア EJP-TAT5

内容は印刷する用紙と粘着剤シートの2枚構成です。裏表を間違えてプリンターに入れるのを防止するために印刷用紙の裏面に目印が印刷されています。

プラス インクジェット用紙 デコレーション用水転写シート 葉書 IT-324NS-H 45228

粘着部分が一体化しているので1枚の構成です。外の製品と用紙の薄さが半分なので、かなりペラペラした感じです。

エーワン 転写 タトゥーシール 白 はがきサイズ 3シート 51209

エレコムのタトゥーシールと同様に、粘着部分を後から貼り付けるので2枚の構成です。白い台紙ですが、糊層になるシートは乳白色のような半透明のシートでした。対応インクは染料のみで顔料には非対応の商品になっています。

プリンターで印刷

今回はガンプラで利用できそうなマーキングをテストパターンとして作って、手持ちのインクジェット(ブラザー MFC-J980 顔料インク)で印刷を行いました。

エレコム タトゥーシール フリーカット はがきサイズ 5枚入り クリア EJP-TAT5

印刷設定は説明書に記載があるので、「その他光沢紙|高品質」モードで印刷。普通の用紙に印刷するように細かな部分まで印刷することができます。

プラス インクジェット用紙 デコレーション用水転写シート 葉書 IT-324NS-H 45228

印刷自体は、他の用紙同様にプリンターから出力されましたが用紙が薄いので、普通紙よりも取り扱いが難しい感じです。

用紙の端に紙送りの際にできた汚れが目立ちます。

印刷時に用紙が動いてしまい、二重に印刷されている場所もありました。

エーワン 転写 タトゥーシール 白 はがきサイズ 3シート 51209

染料のみの対応ですが、顔料系のインクでも普通に印刷することができました。エレコムと同じくらいの品質で印刷することができます。

3種類を並べると、こんな感じ。

プラス インクジェット用紙 デコレーション用水転写シート 葉書 IT-324NS-H 45228 の用紙が薄いので印刷時は注意が必要。汚れるのを前提に予備が多めに必要になります。

染料専用は乾かない

顔料に対応していない用紙は印刷後に乾燥しないので、指で擦ると滲んでしまいます。このままでは使えないので、エアブラシなどでクリア塗装をするなどの工夫が必要になります。

実際にクリア塗料をエアブラシで印刷面に吹いてみましたが、インクジェットのインクが流れるようなこともなくインクを固着させることができました。

粘着剤シートの貼り付け

2枚構成の製品は、印刷後に粘着剤シートを貼り付けます。A-ONEの白地タイプは写真のように、半透明の粘着剤シートでした。また、スマートフォンに保護シートを貼り付けるように気泡が入らないように慎重に作業する必要があります。

プラ板に貼り付け

用意したシートを白色のプラ板と黒色に塗装したプラ板に貼り付けた結果です。貼り付け自体は、裏面から水を含ませた綿棒で擦って転写を行います。

上から、PLUS、ELECOM、A-ONEの順です。A-ONEは印刷時に原稿の反転処理をするのを忘れてしまったので反対になっています。どのシートも印刷時には反転する必要があるので、左右がある原稿を利用する場合には注意が必要です。

白いプラ板に貼り付けた結果です。プラス インクジェット用紙 デコレーション用水転写シート 葉書 IT-324NS-H 45228はシート厚が薄いので、気泡が入りやすくシート自体の強度も無いので貼り付ける際に、注意が必要ですが、もっとも台紙が目立ちにくい結果になりました。

黒く塗装したプラ板に、貼り付けた結果です。隠ぺい力は無いので、透明なシートは印刷面が見えなくなります。プラス インクジェット用紙 デコレーション用水転写シート 葉書 IT-324NS-H 45228は全く見えなくなり、エレコム タトゥーシール フリーカット はがきサイズ 5枚入り クリア EJP-TAT5も使えるレベルではありません。

白地のエーワン 転写 タトゥーシール 白 はがきサイズ 3シート 51209は台紙が白なので、見えますが問題外です(笑)念のため。

まとめ

今回は、透明と白い台紙の2種類でデカールとして使えるか検証してみましたが、白や淡い色に塗装された機体であれば、透明台紙のタトゥーシールでもデカールとして利用ができそうな結果となりました。

黒や青など暗い色の場合には、印刷面が見えなくなってしまうのでデカールとして利用はできません。白い台紙に印刷したマークの輪郭でカットして利用するか、隠ぺい力のある黒色のマーキングであれば使うことができそうです。

また、染料専用として注意書きがあるシートでも印刷後にクリア塗装などの後処理をすればデカールのような使い方ができることが分かりました。

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最後までご覧いただき、ありがとうございます。

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