一時期流行した格納庫のような雰囲気が出せる、組み立て式のコンテナー「ULTIMATE CONTAINER(アルティメットコンテナ)」を使って、1/144 スケールの格納庫風の撮影ブースを制作していきます。今回は床面の空いてしまった隙間を埋めるためにパイプ状の造形物を作っていきます。
アルティメット・コンテナ
100円ショップの「ダイソー」さんで購入できる組み立て式のコンテナ「アルティメット コンテナ」です。サイズはS、M、Lと種類がありますが、今回は一番大きなLサイズを2つ購入しました。値段はちょっと高めの1つ300円です。
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カラーもグリーンとネイビーの2色がありますが、今回は塗装しやすいネイビーを選びました。側面のパネルがトラス構造のように肉抜きをしてあるので、格納庫の壁面に見えるとして、一時期格納庫風の表現をする手段として流行りました。
隙間を埋める造作物
先回、プラ板を使ったパネルを敷き詰めて作った格納庫の床面の余った隙間。
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この隙間を5ミリの丸棒で埋めてみたのですが、もう少しディティールが欲しいと考えたので、パイプの継手を再現して搬送用のパイプ風に仕上げていきます。
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90度の継手を自作
プラ棒に熱を加えて曲げるという方法もありますが、均一にプラ材に熱を加える必要があり、同じ継手を量産したい場合の不揃いなどリスクがあるので、90度で曲げる場合にはカットして再接着した方が仕上がりが良くなります。
また、写真のように単純にプラ棒を隙間に配置するよりも
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パイプが下側に曲がっている(ように見える)加工をした方が、作業場の雰囲気を出す硬化が期待できます。
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とりあえずプラ棒を90度曲げるために、45度の線で斜めにカットします。この時にカッターやデザインナイフでは難しいのでホビー用のノコギリを使うと楽に作業ができます。
私はOLFAのホビー用のこぎりを使っています。エッチングソーよりも強度があるので、5ミリのプラ棒でもサクサク切ることができるので便利です。
普段OLFAのデザインナイフを使っているのでノコギリを使いたい時に、刃を交換して使っています。持ち手は兼用です。
カッターマットの方眼を目印にして45度の角度を付けてプラ棒をカットします。
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カットしたプラ棒を反対にして接着をします。強度を持たせたいので流し込みではなく普通のプラモデル用の接着剤を使い、後で削る作業で接着面が剥がれてしまうので1日くらい乾燥させておきます。
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乾燥したら、適当な長さにカットします。同じものを作る場合には、この時点で揃えておきます。
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カットした継手をヤスリで削って、なるべく長さが揃うように調整します。
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再接着した角の部分を板ヤスリで丸めていきます。削り過ぎると後に戻れないので、ヤスリを動かす回数をカウントしておいて、同じ回数ヤスリを動かしたら他のパーツと比較して、同じ丸みになるように削っていきます。
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今回は合計8個の継手(4本分)を作りました。カッターマットが白色なので判別しやすいように板の上に置いて確認しています。
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床面から出る寸法で継手をカットします。この時もデザインナイフよりOLFAのホビー用のこぎりが役に立ちます。
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床面に合わせて、高さを確認して必要があればヤスリで調整します。
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3ミリのパイプを通すための穴をドリルで開口します。いきなり3ミリのドリル刃を使うとプラ棒が割れてしまうこともあるので、1ミリから始めて少しづつ口径を広げていきます。
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適当な長さにカットした3ミリのプラ棒の両端に固定して継手の完成。
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まとめ
今回は、プラ棒を90度にカットして再接着をして作る継手を紹介しました。カットする角度やプラ棒のサイズを変更することで様々な搬送用のパイプを作ることができます。
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また熱で曲げるよりも個体差が付きにくいので同じ継手を量産することができるので、手曲げの継手をつくるよりもオススメの手法です。
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